腰の動きが注目されがちなタヒチアンダンスですが、このダンスの不思議な雰囲気は上半身の「静」と下半身の「動」の絶妙なコンビネーションによるものです。
そのためタヒチアンダンスを美しく見せる主なポイントは2つです。
1つは上半身を上手に固定すること、そしてもう1つはその状態で腰を動かすことです。
腰を動かすスピードを変化させることでダンスにメリハリをつけることができるために、タヒチアンダンスによってあらゆる状況を表現したいのであれば腰を速く動かせるトレーニングも積むべきです。
しかし先にも触れたように、上半身がしっかりと固定できなければ美しいタヒチアンダンスを踊ることはできません。
ではタヒチアンダンスがうまくなるにはどのようなトレーニングが必要なのか、この点について見ていくことにしましょう。
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上半身の固定
初めてタヒチアンダンスにチャレンジする人の多くは、上半身がすぐにぶれてしまいます。もちろんこれまで経験したことがないわけですから、このような状況に直面しても落ち込む必要はありません。
上半身がすぐにぶれてしまう原因の一つは筋力不足です。インナーマッスルや腹筋、そして背筋が弱いと上半身だけを固定することは難しでしょう。そのためまずはひたすら上半身を固定してゆっくりと腰を動かすようにします。そうすることでタヒチアンダンスに必要な筋肉が鍛えられるために、徐々に姿勢が整ってきます。
上半身の姿勢を整えるうえで、まずは背骨と足が真っ直ぐに伸びているイメージを思い浮かべます。そしてかかとに重心を置くように心掛けることができます。上半身を真っすぐに固定するときに足のどの部分に重心を置くかは人によって異なりますが、タヒチアンダンスの初級ステップであるタイリタマウの基本姿勢はかかと同士をくっつけ、つま先をVの字型に開いて立つことから始まります。
そのためかかとをくっつけて重心をそこにかける訓練をしておくのは良いことです。
ちなみにタイリタマウはこの基本姿勢から両手を腰に置き、膝を軽く曲げて腰を振ります。
少しきついかもしれませんが、上半身を真っすぐに固定した状態で膝を曲げ、このままの姿勢をしばらくキープすることでも上半身を固定するための筋肉が鍛えられますので、試してみることができます。また上半身の固定は体幹とも大きく関係していますが、バランスボールの上に乗って体幹を鍛えることもできます。
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腰の振り方
タヒチアンダンスがうまくなるには腰を上手に動かせるようにトレーニングしなければなりません。しかし徐半身を固定することに注意を集中しすぎてしまい、どうしても腰が上手に動かせないという人は少なくありません。しかしよく考えてみると、解決法は意外と簡単だということに気づくかもしれません。
まず体を真っすぐに伸ばし、腰を横に突き出してみましょう。すると上半身は傾くはずです。つまりこの状態は真っすぐな棒と同じで体を程よく弛ませる余裕がなく、1か所が動けば他の部位にも影響が及ぶのです。そこで重要となるのが膝です。タイリタマウの基本姿勢でも考えましたが、タヒチアンダンスでは膝を上手に使うことが上半身を固定したまま腰を動かすポイントとなります。膝を曲げて腰を落とすことで体が稼働できる範囲が広がり、上半身を動かさずに腰を振ることができるのです。
膝を曲げて腰を落とすという姿勢を続けていると、背中や脚がだるくなってきます。これはそれらの個所に存在する筋肉が弱い証拠です。
そのため最初のうちはこの姿勢が辛いと感じるかもしれません。
しかし練習を重ねるごとに筋力がつき、次第に上手に行えるようになります。筋肉のつき方は人それぞれ異なるために、比較的短期間でこの姿勢が楽に行えるようになり、上半身を固定したまま腰を上手に振れるようになる人もいますが、筋肉がつきにくい人の場合は少し時間がかかることもあります。そのため焦らずに練習を繰り返すことが必要です。
最も難しいのは？
上半身を動かさずに腰を動かすという動作はタヒチアンダンスの最大の魅力であり、尚且つ最も難しいパートだと言えます。しかしここまでで考慮した点を心に留めて練習すれば、上手に踊ることは可能です。
また何かと自分の踊っている様子が気になり、視線をあちこちに向けてしまうことがあるかもしれませんが、視線をまっすぐ前に向けるだけでも状況が大きく異なることがありますので、この点も意識できます。
まとめ
下半身を主に動かすダンスであるために、体全体で表現するダンスよりも簡単であると思われがちですが、タヒチアンダンスは非常に深いものです。それゆえに練習がものをいうダンスでもあり、細かな表現や腰を振る回数などで見る人の評価が大きく異なります。
しかしやはり基本は上半身を固定することと、膝を柔らかく使って腰を振ることです。この基本がしっかりとできていれば、タヒチアンダンスの上達スピードはアップするでしょう。最初のうちはきついかもしれませんが、この基本姿勢をマスターできるように努力するべきです。
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